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ブリーディングのこと

前回の留守番記事から散歩へ話題をつなげる予定でしたが、ちょっとまた脱線。
脱線得意です。

お客様から、あるHPをご紹介頂きました。
シェパードや、最近ではコーギーで報告が増えている、変性性脊髄症(DM)という難病についてのHP。

DMゼロを目指して

「うちの犬種には関係ない」と思ったあなた、ちょっと待って!笑
話題にしたいのはこの病気そのものについてと言うより、ペット業界全体においての、ブリーディングに対する意識の持ち方だから、動物と関わる以上は無視しないでほしい問題なんです。
売り手は勿論、消費者一人一人にも関心を持ってもらいたい。
悲しいかなどこにでも必ず「お金が一番大事」という業者はいるし、それに対して「詳しいことはよくわかんないけど手頃な値段で買えれば何でもいい」「可愛ければいい」というような消費者が増えるほど、“質の悪い犬”が量産される結果になってしまいます。
質が悪いっていう言い方もどうなの、と思いますが、ちゃんと言うと、

身体的に健康で
生まれ持った性格、気質もおおらかで安定し
関わる人は勿論、犬自身も、生きていくのに負担が少なくて済む
(ついでに、ただ健康なだけよりも、見た目が綺麗だったり立派だったりしたらもっと良い)

“良い犬”ってそういうことで、そういう質の良い犬を増やして行くのが本来ブリーダーの役目です。
生まれながらに身体的なハンデを抱えているような場合は勿論、ものすごく神経質な性格に生まれてしまったり、不安定なキャラに生まれてしまったりしたら、どうしたって犬自身がまず、生きていくのが大変になります。
同じ環境で、同じ人にうまく育ててもらったって、そもそもどっしりした性格の犬と繊細な性格の犬では、どうしても繊細なコの方がストレスに感じる事柄が多くなる。
生きていくのが大変になる。

その辺の“性格”は、トレーニングとかで変わるわけではありません。
そんなのまで後天的に変えられたらみんな同じになっちゃう、個性なんかなくなっちゃう。
ある意味、問題行動犬になるかどうかは、生まれた時点で半分決まる。
どんなに劣悪な環境下で飼われても、咬んだり暴れたりという行動で人間を困らせるようなことは全くしない、器の大きい犬も沢山沢山います。
(だからこそ飼い主が尚更問題に気付かず、犬に負担を押し付けてしまう悲しいパターン)
そんなのはもう、飼い方とかトレーニングとかの問題ではなく、その犬が“良いヤツ”だっただけ。
良いヤツだったために人間のエゴを全部引き受けて、向き合ってもらえず日々を過ごしていく犬も、沢山います。

逆にちょっと難しい性格、咬みつくような素質を持って生まれた犬の場合は、“咬み犬”になるかどうかは環境や接し方で左右されます。
生まれ持った気質で半分、もう半分は飼い方で決まる。

犬を繁殖する人は、その時点で生まれてくる子犬達の生涯を半分左右するという意識を持って、その責任の重さを自覚してやって頂きたい。
(ついでに言うと、こだわる方は、子犬達の行き先までよく吟味なさるから、半分以上の責任を果たしてくださってると思う)
性格は遺伝します、だからごく扱いの難しいような親犬は勿論、少しでも不安要素のある性格の犬は繁殖に使っちゃいけない。
そのためにかかる費用は遠慮なく生体価格に反映して頂いて構わない、私は。

ところが現状はDMの例に見てとれるように、身体的な遺伝病すらなかなか完全に防げません。
DMは遺伝病です。
検査をすれば、親犬となる個体が、DMの遺伝子を持っているかどうかわかります。
その遺伝子を持っている犬は、繁殖には使わない。
そうすれば、DMの子犬が産まれることはなくなります。

こう言うとすごく簡単ですね、なんでじゃあやらないの?という印象になるかも。
ところが実際は、コーギーでは、実に九割の個体がDMの因子を持っているそうです。
ちょっとこの九割という数字は個人的に結構衝撃で、一瞬言葉が出ませんでした。
何故そんな簡単なことをブリーダー達はちゃんとやらず、『生まれつき病気を持っている』という、生き物でなかったら明らかな“初期不良の製品”と見なされる犬を平気で世に出しているのか、と思う方が、いらっしゃるかも知れませんね。

そりゃあ世の中、そう簡単にはいかないのでね。
いろいろあるのも、わかってます。
DMだけを排除しようとすると、他の病気のリスクを高めることもあると、お聞きしたし。
そこに更に、「かつ、気質の安定した犬だけを」なんて言ったら、親犬になれる頭数が限られすぎて、血が濃くなり過ぎて、純血種を残していけなくなっちゃう。
ただでさえ純血種は、広い意味での近親交配と言われています。
シェパードなどのようにただでさえ頭数が少ない犬種では、本当にいい血筋だけを残していくのは、とてもとても難しいこと。

だけどまずやっぱり、そんな話じゃなくて、例えば「検査にお金がかかるからやらない」だけという姿勢のブリーダーもいますしね。
平気で「そりゃやっぱり利益が一番大事でしょ」と言う人が、いましてね。
そういう人はやっぱり、平気で、明らかにやっちゃいけない組み合わせで繁殖したりするわけです。
どう考えたって五体満足じゃない子犬が産まれてしまうでしょ!と、わかっていても、取り敢えず子犬が売れれば自分はそれでいいから、やる人がいるんですね。
生まれた子犬の生涯なんて知ったこっちゃないし、その子犬を買うことになる誰かのことも知ったこっちゃないし、自分のところにいる親犬達の幸せも知ったこっちゃない。っていうことですよね、お金が一番大事ってことは。
そういうレベルの話になると、そりゃあ、「ちゃんとやれよ!」と言いたくもなりますし、「そもそもそういう価値観のやつが動物に関わってんじゃねーよ!!」となりますし。

世の中にはね、素敵なブリーダーさんもいらっしゃるんですよ。
生計を立ててるのは子犬の売買じゃなくて小物の販売だから、うちで生まれた子犬は、売れても売れなくても構わない。
むしろ自分達が繁殖しているこの犬種にきちんと理解のある人、自分達が「このおうちなら」と思えた家族でないと売らない。
というような、個人的には「あぁ~理想のブリーダー像だな」と思えるようなブリーダーさんも、いらっしゃるんです。

そういうブリーダーさんが増えていったらいいなぁ。
母体の健康なんか知ったこっちゃない!で、年中犬が立ち上がるだけしか出来ないようなケージに親犬達を入れて、休み無しに妊娠させて、シニアに入って使えなくなったらどこかに捨てて、なんてことを平然とやるブリーダー、早く滅びないかなぁ。

こういう遺伝病の問題は、本当に、珍しくないもので。
皆さんも、プードルやチワワのような小型犬なら膝が悪いコが多いとか、大型犬は股関節とか、聞いたことありませんか?
ラブやゴールデンの『股関節形成不全』なんかは、遺伝するとわかっていながら、この犬種が流行った時にとにかく子犬の数を出すために、因子を持っている親犬を繁殖に使ったために、世の中の多くのレトリバーが因子持ちとなってしまった一例です。
先日テレビでは、珍しい毛色のダックスを出すために、やってはいけない毛色の親同士を掛け合わせて、生まれつき目や耳に障害を持って生まれてくる子犬の話をしていました。

ダックス以外を見ていても、本当に、“珍しい毛色”って危ないな~と思います!
『本来ないはずの色』というのはやっぱり、“不自然”で“無理”なんですね。
でも珍しい色ってやっぱり高く売れるから、そういうことするブリーダーが出てきちゃう。

最近だったら、プードルなんかは、マズルが短くて目がくりっとした方が可愛いから、本来のプードルの骨格じゃない子犬が人気で高く売れちゃう。
でもそういう、マズルの短いプードルって、もはやプードルじゃないです。中身が。
そもそもこんなに小型化した時点でプードルじゃないと言えばそれもそうだけど。
飼い主さん的に問題なく飼えてればそれでいいと思う方も多いかも知れないけれど、そういう繁殖を続けることでゆくゆくどうなっていってしまうかは、ほんとはみんなで考えないといけないと思う。

今の変なハーフ犬ブームについても思う。
チワックス流行ってるけど、腰のこと考えてんのか?と心配になる。
ただでさえダックス、腰壊すコ多いのに、そこにダックスより骨の細いチワワなんて混ぜてしまって。
ダップーもよく見るけど、ダックスとプードルの犬種的特性を考えたら、混ぜちゃダメだろ!としか思えない。
先日はポメとミニピンのMIXでご相談がありました。
どちらも神経質でよく吠える犬種なのに、どうしてかけたのか…と疑問です。

こういうのは本当は、売る側がちゃんと考えて、犬を買う皆さんにきちんと説明をすればいいんだけど、さっきから書いてるようにお金が一番という売り手がまだ沢山います。
だから、買い手の皆さんにも勉強してもらって、見た目の可愛さだけに惑わされないとか、値段には理由があるということも知ってもらい、悪質なブリーダーにお金が流れないルートから子犬を購入する方が、一人でも増えたらなと思うんです。
絶対にその方が、結果として、飼い主さん自身も犬と幸せに暮らしていけるもん。
ちゃんとしたブリーダーさんから買った犬は本当にちゃんとしてるから、育てるの楽だもん!(笑)

あーまた無駄に長くなってるから無理矢理やめよう。
まぁとにかくそんなわけで、ちょっとね、皆さんにも考えてみて頂きたいなと思うわけです。
ブリーディングの在り方。
そして、「考えてみても、一消費者の自分に出来ることなんて何もないし…」と思わずに、『お金の流れ方』について考えてみて頂ければなと。
そうやって世の中全体が変わっていかないと、逆に、絶対いつまでも変わらないから。



さて、違う話題です!
書こう書こうと思ってて書き損ねてきていたんですけど…
いろいろお世話になっている、『バランスドッグマッサージ』の美杉先生が、昨年末にご自宅でサロンをオープンされました。
それまではうちに来て頂いて、幸一やちゃちゃをケアしてもらっていたんですが、最近はこちらからお邪魔してます。
美杉先生のブログに載ってたちゃちゃのカオがツボだったので、是非皆さんも見てくださいw

幸&茶ブラザースPart2

冬は本当は週一くらいで徹底的にマッサージしてもらいたいね~。
やっぱり寒いとそれだけで調子が悪いし、散歩なんかもままならないので、犬達も楽しみがなくて…

新潟県では、お日様が出て地面が乾くというのは、冬場は本当に貴重な機会。
なのに先日、ちょっとそんなチャンスだった日に、ちゃちゃと遊んだら足を傷めてしまった幸一w
仕方がないのでカートに乗せて、幸一の好きな場所まで行って、そこでちょっとだけ自力で歩いて帰って来ました。
なんとも言えない後ろ姿…(笑)

KC4H0734.jpg

このカートは去年の三月に、幸一の11歳の誕生日プレゼントにと買ったものです。
何度か乗る練習はしてましたが、幸い今のところは、ほとんどお世話にならず、自力で歩いています。
こうしてたまに「今日は足痛い」というようなことがあったら使ってるくらいです。
もうすぐ12歳になるけれど、なるべく最後まで、このまま自分で歩けていたらいいな。
ちょっとやっぱり、シェパード大きいから、市販のカートはどれも小さくて…楽々寝そべれないんですよね~。
でもカートをこれ以上大きくすると、一般的な通路やドアを通れなくなるから、仕方ないんでしょうね。

早く春が来ないかな。
そしたら、こうちゃんが好きな、近所の芝生の公園でまたのんびりしたいね。
今は芝生じゃなくて雪原になってるからね(笑)



最後に、私信。

Tさん、いつもブログにコメントありがとうございます。
今回、何故だか、メールをお送りするんですがどうしても返ってきてしまいまして…
以前もこんなことあった気がするので、日を置いてまたチャレンジしてみます。
お返事が遅くなってすみません。
 
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コメント

DMゼロを目指して

こんにちは。
「DMゼロを目指して」を記事にしていただき、ありがとうございます。
機会を作って、幸ちゃん、チャチャに会いに行きたいです。

Re: アーク母様

お世話になっております!
東京の友人に知らせたと申しましたが、SNSで既に知ってると返事がありました(笑)
繋がりがすごい世の中ですね~。
個人的には恐いなっていう気持ちも強いですが、この便利さを味方につけて、多くの人にこの問題について関心を持ってもらえると良いですね。

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