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五月のBDマッサージ講座・その二

その一記事はこちら

5/22には、また新たな三組のわんこ&飼い主さんが、講座に参加してくださいました。
最初に登場してくれたのは、トイプードルのりんた君。
コンシャス体験中。

りんたにコンシャス

プードル、と言うか小型犬に多いことですが、りんた君、四月の初めに膝の手術をしたとのこと。
こういうことがあると尚更、自分の身体をきちんと意識して、正しい体の使い方、正しい姿勢というものを身につけたいものです。
傷めた部位をかばっていると、違うところに歪みが来てしまうからね。

そう言えば書き損ねたけど、前回の記事に登場した蘭ちゃん、股関節の異常が発覚したとのこと。
そうなると、今からしっかりつけるべき筋肉はつけておかないとならないけれど、無茶な強度の運動は出来ません。
痛い股関節をかばって動き、身体が歪めば、心も歪みます。
蘭やりんたのようなコは、若い今のうちから、正しく身体のケアをしてあげたいものです。

手術とリハビリで運動制限をかけられていたりんた、筋肉量も落ち、ずっと動かさないようにしていた右後ろ足は大分『使い方を忘れている』状態でした。
身体の使い方を思い出し、必要なところに必要な筋肉をつけていく、という必要があります。
そんなりんたにはスクランチ!(足先にゴム)

気になるりんた

「気になる!」ってなってます。

この、ちょっとした『刺激』『ストレス』を、“取り除いてあげる”のが、ストレスマネジメント。
『ちょっとしたストレス』に“慣らす”“乗り越えさせる”ことをして、ストレスだとすら感じないようにしてあげるのが、社会化。
だと、私は思っています。

でも『身体を意識してもらう』『身体を思い出してもらう』ためには、このスクランチなりバンテージなりという『刺激』に、慣れてもらっては困るんです。
だからりんた君がこうして「気になる!」ってなっているのは、自分の足を意識してもらうためには良い事だし、あまりやり過ぎて「もうゴムつけられても全然気にならない。」ってなってしまっては、使えなくなってしまうんですね。
なのでバンテージやスクランチは、「ふと思い出した時」くらいのペースで、日常に取り入れるのがいいそうです。
週一とか、先週忘れてたから今週やろ~とか。
たったこれだけのことで、歩き方が見違えるから、不思議なもんです。

さて、他に、参加わんこは、スムースチワワの怜(れん)君。
過去最年少、生後九ヶ月の坊や。

怜

九ヶ月なのにしっかりしてんだよね、このコ…。
動じまくるチワワになりそうな予感が、初めて会った時はしたんだけど、むしろしっかりしてる。
良かった良かった。

怜ちゃんはバンテージを体験。

バンテージ怜

ちゃんと神妙な顔をしています。
バンテージを巻く目的が達成されている、つまり、自分の身体をしっかり感じて頭も使っている証拠です。

そして最後に、柴犬のハチ君。

ハチ

はっちゃんも、子犬の頃からお付き合いさせてもらってます。
遠方なので頻繁には会えないのですが、会うたびに感動させてもらうコのひとりなんです。
「柴犬でもこんなに落ち着くことができるのか!!」と。
柴特有の、よくわからないプッツンとかがないし、「やだ!」って言う時も柴なのにちゃんと脅しで歯を当てるだけにしてくるし(おおよそ柴は脅しがなく、やだと思ったらその瞬間にマジで咬みにきます)、本当に気持ちが安定している。
それでも飼い主さん曰く、まだまだ気になるところはあるとのことなんですが、はっちゃんの素晴らしさは完全に飼い主さんの素晴らしさが反映したもので、「自分達が困るから」ではなく、「ハチがリラックスして過ごせるように。ハチが幸せであれるように。ハチのために。」というのが根源で、レッスン申し込んだり講座に参加したりしてくださってるんですね。

深い愛情を受け、気持ちが安定しているはっちゃんは、その心がやっぱり身体に表れています。
はっちゃんの筋肉は柔らかく、歩き方もなかなか綺麗。
あんまり問題がないから、先生に何かしてもらう順番が、なかなか回ってこなかったはっちゃん(笑)

柴犬と言えば、他人に触られることが好きではありません。
家族ですら、あんまりベタベタされるのは好きじゃない、という犬種。
これはもう柴という生き物の特性だから、柴に、誰にどう触られても大丈夫なマスコット的役割を求めるのは虐待だぜ!っていうくらいなんですが、そんな柴であるはっちゃんに、先生がある触り方をすると。

いいかも~

「いいかも~。」って、まんざらじゃない様子のハチ。
柴犬が、初対面の相手に触られて、気持ちよさそうって、結構すごい光景ですよ。
触り方で違うもんです。

あと、この画像、とても重要なポイントが一つ!
皆さん、先生のポジションをよく見てください。
あ、先生は、画像右手の細かいボーダーのシャツの方ね。

犬に対して、どういう身体の向きになっていますか?
この向きでしゃがんでいることの意味、わかりますか?
姿勢はどうですか?
これ、『真正面から、背筋を曲げて、ハチに覆い被さるように』撫でていたら、はっちゃんはこんな風に受け入れないんです。

立ち位置、姿勢、動く速度や勢い。
声のトーン、話すスピード。
こういうのって、些細な事のようだけれど、犬にとっては本当に本当に重要な意味を持つものなんです。
犬を飼うなら、生活の中での自分の態度全てを、犬仕様に改めるくらいの心づもりが必要です。
それってものっすごく意識しないと、べらぼうに難しいし、言葉だけで言われてもやっぱり人間「そんな細かいこと」と認識してしまいがちだから、なかなか変われません。
特にもとのタイプが『犬にとって心地よくないタイプ』の方ほど、常に全神経を張り詰めるくらいの感じで、犬に相応しい行動パターンを取れるよう努力する必要があるから、実際面倒だしめっちゃハードル高いです。

だけど、こうして講座に参加する犬が最終的に落ち着いてしまうのは、それだけ、先生を筆頭に講座の間は参加者の皆さんも「そういう動き」になっているからなんです。
そう、実行したら、犬はすぐに応えて変わるんです。
それに気付くと、ゆっくり動く事や落ち着いて話すことの重要性に気付き、普段も意識する必要を感じます。
だからマッサージのテクニックだけに着目して講座に参加していたら勿体ないんですね。

先生が何気なくやっている歩き方、話し方、距離の取り方なんかにも注目してみてください。
もう正直、先生や、私なんかも、犬を脅かさない動きや立ち位置が自然に身についてしまっていて、さりげな~くやってしまうので、細かな一つ一つの動きの重要さには気付きにくいかも知れないですが。
少なくとも、「やけにゆっくり、静かに動く人達だな」ということくらいは意識して見て頂くと、得るものがあると思います。

最後に、先生の持って来た、犬型のぬいぐるみに挨拶を試みるハチ(笑)

挨拶を試みるハチ

これ出てくると取り敢えずみんな「誰?誰???」ってなるね。
 
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五月のBDマッサージ講座・その一

ご好評頂いてるバランスドッグマッサージ講座。
五月は二回やりました。
正確には、「初めまして」の方対象の講座(BDマッサージの基本の考え方などをメインにお話しする講座)が一回、「二度目まして」の方限定のグループセッション(実際にいろんなテクニックを練習するセッション)が一回。
5/15にグループセッションを行った後、画像をパソコンに取り込む前に、デジカメをなくした私w
幸い落とし物で警察に届いてましたけれども(日本はいい国だ)。
ブログ書かないうちに5/22の講座も迎えてしまった次第です。

というわけで、先に開催されたグループセッションの様子から。

バンテージにおいては素晴らしくその効果がわかりやすく、もはやモデル犬と呼ばれている、チワワのしょう君。

モデル犬しょう

この日もモデル犬でした。

続きまして、初回の講座はママさんだけで参加してくださった、ダックスのマロンちゃん。
この日一番年上だったマロン、今後の身体のケアのためにもこんな機会があって良かったよね~。

マロン

マロンに見覚え(あるいはその名に聞き覚え)のある方がいらっしゃるかも知れませんが、彼女は何度かこのブログに登場してもらってます。
主にペットホテルの話題で書かせてもらいました。
ママさんのお言葉を借りれば、「私の枠に囲って育ててしまった」マロン。
出会った頃はママさんは、「この子が家族以外の人間に抱っこされてるなんて想像できない」と仰っていました。
だからうちでお預かりし、他の犬と普通に共存し、私にも私の家族にも普通に抱っこされているマロンを見て、最初の頃はそれはそれは驚いていたママさん。
私自身も、改めて、「外の世界に放り出してみると、案外逞しく適応するんだな~」と思わせてもらいました。

普段からこのブログを熱心に読んでくださって、ご自分でもいろんな努力をされ、少しずつマロンとママさんの世界は広がってきたようです。
マロンと一緒に、周りに沢山の人と犬がいる講座に参加する日が来るなんて、きっと私と出会ったばっかりの頃のママさんに会いに行って、言っても信じないだろうな~(笑)

最後にマルチーズの蘭ちゃん。
蘭はマッサージ大好きだよね、全身からにじみ出てるよ(笑)

蘭がうっとりしてる

蘭とマロンを見ていて、共通して思うことがあります。
それは、「大丈夫、このコ達は飼い主さんが思ってらっしゃるより、いろんなこと出来るよ!」という事。
「出来ないかも、無理かも、っていうかこのコには無理に決まってる」って思って、狭い世界に閉じ込めてしまっていては、愛犬の可能性は広がらない。

マロンのママさんはそれに気付いたから、努力されて、少しずつマロンの世界を広げていった。
このセッションでも、その場に馴染む事が出来たマロンを目の当たりにして、「このコ出来るんだ!私がさせなかっただけなんだ!」という事に気付き、自信を持たれたと思います。
その自信をもとに、これからきっとまた更に広い世界に飛び出していけると思う。

蘭も最初の講座では大分戸惑っていましたが、今回は会場に来た時から落ち着いていたし、気持ちも前向きでした。
一度目と二度目では雲泥の差、ということもありますし、マッサージを大変気に入った蘭は前回のいいイメージを抱きながら会場に来たはず。
そんな蘭を見て、やっぱりママさんは、「このコってこんな風にしていられるんだ」と驚かれたと思います。

そうなんです、犬達は実は出来るんです。
出来なくなる原因は、案外、犬自身の問題ではなく、飼い主さんが不安になることだったりするんです。
だから飼い主さんが「うちのコ大丈夫なんだ!」と気づき、自信を持って行動する事が出来るようになると、犬も自信を持てる。
自信を持って振る舞える愛犬を見て、飼い主さんもますます安心する。
良いループに乗っかれるんですね。

しょうちゃんに関しては既にいろいろ自信満々だけどね!(笑)

にっこにこしょうちゃん

でもしょうちゃんも、思い返せばいろいろあったな~。
今のしょうちゃんがあるのは、間違いなく、しょうちゃんが小さい頃からパパママが頑張ったからだもんね~。
ママが浮つくとしょうちゃんも浮つく、っていうのは、殺鼠剤事件後の拾い食いの時にまざまざと見せつけられたし。
飼い主さんがどんと構える、これはやっぱり、いつでもどこでもどの犬にも大事だね。

さて、この日はいろんなテクニックをお勉強しました。
基本のコンシャスから、皮膚のマッサージ、筋肉をほぐすテクニック。
耳のマッサージ中の画像↓

蘭の舌が出てる

蘭、舌w

マロンも耳にうっとり。
マロンママはマッサージお手の物だもんね~。

マロンも耳

しょうちゃん…

なんか違うしょう

なんか違うwww

最終的に、お約束の寝落ち。

蘭が寝落ち

講座の最後には必ず寝落ちするわんちゃんが出てくる…
と言うか、最初騒いでいたコも、必ず落ち着いてしまいます。
重要ポイントは、犬だけでなく、飼い主さんも声のトーンや動作が落ち着いているということです。
飼い主さんが落ち着くから、犬も落ち着くんです。

是非ともその空気感を、講座に参加している間だけのものにせず、普段の生活でも意識的にやってくださいね!
集合型のしつけ教室などでよくあるパターンですが、

教室に行っている間は、飼い主さんがお勉強モード。だから犬もお勉強モード。
「お疲れ様でした~」って解散した瞬間に、お勉強モード解除。
帰宅すると完全に“いつもの飼い主さん”、だから犬もいつも通り。
結果、『教室にいる時しかイイコにしない』犬の完成。


それで「しつけ教室に行ったけど、治らなかった」ということになるんですね。
勿論、出張訓練でも同じですよ。
トレーナーがいる間はちゃんとする、だけど、普段は習ったことを活かせない…となると、何にもなりません。

是非とも意識して頂きたいのは、『ドッグトレーニング』や『マッサージ』の“テクニック”だけでなく、“その場に参加していた時の自分の空気感”も覚えて帰って、生活に活かして頂きたい!ということ。
飼い主さんが放つ空気、雰囲気は、ある意味どんな“テクニック”よりも、犬に絶大な影響を与え、犬をガラリと変えてしまうんです。
逆に、どんなテクニック持ってたって、気持ちが伴わなかったら、犬にはバレる!

私達の仕事は、テクニックの話を通して、飼い主さんに心の持ち方を変えて頂くことなんです。
だから、「どうやればいいの?」「こういう時はどうすればいいの?」という、やり方の話にだけフォーカスするのは是非やめて!と思っています。
その姿勢では、犬には響かないよ!と。

では、ここで一回切って、別の日に行われた講座の様子をご紹介します。
あと、美杉先生も良い事言ってるから、見て!
美杉先生のブログ
  

第二回!バランスドッグマッサージ講座

一月に開催して好評だった、バランスドッグマッサージ講座。
先日、二回目やりました。
バランスドッグマッサージのすごさは第一回の記事で書いてますので、ご存じない方は読んでみてください!
あと、インストラクターの美杉先生のブログも出来上がりましたので、どうぞ。
というわけで今回は私は、文章は手を抜いて、写真多めでいきます。

今回の参加は三組、いずれも初めてのメンバーです。
狭いところに人や犬が複数集まる経験は、大抵のコにとって刺激が強いもの。
最初はみんな戸惑ったり興奮したりで、飼い主の皆さんも「うちのコこの調子で講座になるのかしら」と若干不安げ(^_^;)

スタート時

MIXのヨネちゃんがどうにか現実逃避したくて仕方ない(笑)
「ヨネハハ、なんとかしてください」

逃げたいヨネちゃん

私のレッスンを受けてくださった方なら聞き覚えがあるのではないかと思うのですが、基本的に、『抱っこ』はとても望ましくないものです。
犬が地に足をつけていない=自分の力で、目の前の出来事に対処していない。という考えから。
小型犬だといざという時は抱き上げちゃえばいいと考える飼い主さん、多くなりがちですが、抱っこでのその場しのぎは犬にとって『現実逃避』『ママが助けてくれた』で終わってしまいます。
あるいは、抱かれて自由が制限されることで、逆に不安になってしまうケースもあるのですが、今主流のプードル、ダックス、チワワなどの小型犬にとっては、圧倒的に「何か困ったらママに抱っこしてもらえばいい」という依存、現実逃避が起こりやすい。
そして、それを30歳、40歳になった我が子がやっていると考えてみてください。
40のおっさんが「ママ、ぼく自分でなんとかできない!助けて!」ってヤバイ!!と、気付いて頂けるはず。

この場に居ることを初めは受け入れられなくて、不安や興奮であっぷあっぷした三頭。
『抱っこは逃避』を証明するように、みんなママに抱っこを求めたシーンもありました。

抱っこちゃん達

こんな風に、狭いところにいきなり初対面同士が集まったこの状況は、ちょっと特殊すぎるので、犬達が落ち着けないのも無理はありませんが。
普段からやたらめったら抱っこしてしまう方、いらっしゃいませんか?
何かと犬も抱っこを求めてくるようになっていませんか?
抱っこが害だと知らないと、愛犬が「抱っこして」と求めてくるなんて、可愛くて仕方のない一瞬ですから、すぐに応えてしまうと思います。
だけど抱っこは悪い甘やかしになってしまいがち。
なるべくリードをつけて、犬を自分の足で歩かせてください!
私もちゃちゃだとつい「車に乗るまでの短い間だから」など、抱っこで移動してしまいがちですが、ほんとはそういうのも極力なくした方がいい。
普段生活していて、犬を抱っこするのは、動物病院の診察台に乗せる時くらいしか必要がないはずなんです。

バランスドッグマッサージも『犬が地に足をついていること』(心身共に)をとっても重要視しています。
地に足をつけさせるため、今回も、いろいろやっていきますよー。
まずはマルチーズの蘭ちゃんとダックスのるなちゃんが大分テンション高くなっていましたので、早速バンテージ。

ちょっと、るなちゃんのバンテージ前と後の比較をしてみます。

へらへらるな

大分興奮して、いわゆる楽しそうな笑顔ですね。
「楽しそうなんだからいいじゃん」と思われがちな症状ですが、楽しい興奮、楽しいドキドキも、ストレスマネジメントやバランスドッグマッサージにおいてはキャパオーバーしている状態と解釈します。

そんなるなちゃんに、バンテージを巻くと…

巻かれるるな

巻き終わった途端に、ほら。

顔つき変わった

わかりますか?
決定的に変わった部分がありますよね。

ガラッと顔つきが変わったんですよ。
そして、興奮してチャカチャカと地団駄を踏んでいる状態だったのが、一気に普通に立てるようになりました。
それから、るなの場合、背中(腰)のあたりが丸まっていたのですが、これを巻くだけで背筋が綺麗に伸びました。

バンテージを巻いて足先にゴムもつけたるなの姿が、なんか戦士みたいだと思った私は、くだらないコメントを画像に入れてみる。

戦えそうなるな

バンテージを巻く以外にもいろんなテクニックがあります。
講座では、どなたでもご自宅で取り入れることができる、飼い主さんの手によるマッサージを学ぶことが出来ます。

まずは基本中の基本、『コンシャス』。
美杉先生の愛犬はこれで雷を克服したんだって!ということで、私もちゃちゃと熱心に練習中。

頭から…

コンシャス2

しっぽの先まで…

コンシャス1

優しくゆっくりタッチしていきます。

先ほど書いた、『地に足をつける』ために、足先にも優しくタッチしていきます。
先生がぬいぐるみで実演しているとおり、愛犬の爪の先まで、そして足先まで触ってぱっと手を離すのではなく、足がそのまま地面に繋がっていくイメージで触っていく。

足先タッチ

こうやって、愛犬が普段意識できていない身体の細部まで意識させ、気質の安定を促すのが、バランスドッグマッサージです。
るなも足先タッチね。

るなに足先タッチ

神妙な顔して、犬自身も頭を使っているのがわかりますね。
「なんだろ~?」って。
意識させるためのマッサージは、かなり犬が頭を使うそうです。
なんだかんだやっているうちに、すっかり落ち着いて、ママさんがリードを放しても大丈夫なほどになりましたよ。

るなが落ち着いた

最初はるなと蘭は大分興奮していて、ママさん達はリードを掴むことに忙しく、メモを取るのも難しいくらいだったんです。
ところが蘭も、すっかり気に入ったらしく、皮膚を柔らかくする手法の練習中にはお腹まで出してリラックス!

蘭が気に入った

姿勢や歩き方のチェックもします。

姿勢のチェック

人間でも、その人の生き方って姿勢に出ると思うんですよね。
いつも背筋を凜と伸ばして、まっすぐ前を向いている人って、内面も素敵だと私は思います。
基本の姿勢が綺麗な人は、何をしても様になる。
犬もその辺同じだと思う。
例えば、柴犬などで重度のアトピーを患ってしまって、強い痒みに悩まされて、毛なんか全部なくなって皮膚も真っ黒になるほど掻きむしってしまっているコって、散歩姿がとても悲しそうになる。
しょんぼり下を向いて、トボトボ歩いているコが多いんです。

体中が、掻き壊すほど常に痒かったら、頭おかしくなるよね。
すごく強いストレスだよね、明るい気持ちになんかなれないよね。
そんな、心の状態が、そのまま姿勢に出るんです。
散歩なんか楽しめない。
生きることを楽しめない。
心と体は繋がっている。
虚弱体質の犬は、ストレス行動も多いと感じます。
常にどこかが痛い、具合が悪いというストレスが、かかりっぱなし。
あるいは、「また下痢をした」「膝が外れた」などで、肝心の散歩に満足に行けない、それでストレスマネジメントがうまくいかないパターン。

切っても切り離せない問題なのです。
だから沖縄でハスキー飼うとか、北海道でチワワやイタグレとか、結構深刻に考えるべき問題だと思ってます。
生きるのが大変になっちゃうから。
余計に体力を消耗したり、不要な力みを抱えたりして、体も心もこわばって、生きるのが辛くなってしまうから。
いつか、そこまで考える事が当たり前になる時代が、来るかな。
せめて、既に遺伝する疾患を持っている犬、キャラクターや体質に難がある犬を繁殖に使わない、という事くらい、今すぐ実現しないかな。
心と体、どちらかに問題があると、もう一方に影響してしまう。
その影響力は決して軽く考えてはいけないものだから。

というわけで皆さん、愛犬の身体のケアを通して内面を整えてあげる事の出来る、バランスドッグマッサージ、学んでみませんか?
興味がわいた方は美杉先生のブログもチェックですよ。
一月の講座の様子も、幸一がセッションを受けた時の様子も記事になってます。
是非!



おまけ。
チワワのしょうちゃん。

PAP_0155.jpg

しょうちゃんは、第一回目の講座に参加してくれましたが、ママさんが「是非次の機会を」と楽しみにしてくださっています。
今度は、基本のお話しを聞いてくださったメンバーを集めて、ステップアップした内容の講座も開いてみたいなと思っています。
勿論今後も新規の方の参加もお待ちしております。
少人数制の講座になるので、参加人数が限られるのですが、興味を持って頂けた方はご連絡ください。
次回の企画時に、優先的にお知らせさせて頂きますよ~。

PAP_0156.jpg
 

バランス・ドッグ・マッサージ講座

未だかつて、こんなに雪の降らない冬があっただろうか!
っていう冬だったのに、いきなりのこれ。

愛車

私の愛車。
ガチで半分埋まってます。
今季一番の寒気とは聞いてたけど、ずっと雪の予報でもまともに降らなかったから、業者さんも市民も完全に油断していて街はプチパニックでした。
そんな週末に、雪にも負けず、熱心な愛犬家達が集ってある講習会を開きました!
その名も、

『バランス・ドッグ・マッサージ講座』

実はわたくし、2015年春から、あるトリマー養成校で月に一回、ドッグトレーニングの授業を担当させて頂いてます。
まぁ勿論普段このブログに書いているような内容を喋っているだけなんですけどね。
そこでいいご縁があって、今回、こんな講座を開催することになりました。

マッサージと聞くと、揉んだり撫でたりを連想する方が多いはず。
私も正直、そういう、一般的なマッサージにはそれほど興味がありません。
何しろ自分自身があまり好きじゃない(笑)
他人に身体をベタベタ触られること自体が好きじゃなくて、美容室すらも抵抗があるくらいで、自分が今まで飼った愛犬も、どちらかと言うとそういうコばっかりでした。
だけどバランス・ドッグ・マッサージは、そういうマッサージとちょっと違う。
身体だけでなく心もやわらかくする力を持っている、バランス・ドッグ・マッサージ。
つまり、

落ち着きがない
物音に過敏
飼い主の言うことを聞く余裕がない

などの、「トレーナーの領域じゃないの!?」「犬の性格の問題じゃないの!?」という“心の問題”“愛犬の行動”にまでアプローチしてしまえるマッサージなのです。
すごいだろ~。(←と、多分私が一番思った。笑)
もっと砕いて言うと、犬の肉体だけでなくて、皆さんがドッグトレーナーに相談したくなる、いわゆる『問題行動』にまでフォーカスしたマッサージなんですね。

なんと言ってもその基本の考え方が、今、私が大切にしている育犬の理念ととってもよく共通しているんです。
今回講師をお務めになったバランスドッグマッサージの先生が、たまたま私のブログを以前から読んでくださっていたようで、先方からお声かけくださったんですね。
それで、私のお客様にお声かけして受講者を募り、第一回となる講座を開催しました。
スペースの関係でほんの数名の飼い主さんにしかお声かけできなかったんですが、とっても素敵な内容でした。
本当ならもっと広い会場を借りて、20~30名くらい集めてやりたかった!

まず何と言ってもよく共通している考えが、私がこの記事で書いたような内容。

犬の心には『容量』がある。
「恐い」「イライラする」「痛い」「うっとうしい」などの『ストレス』が注ぎ込まれていき、その犬が受け止めきれない量に達して溢れた時、「咬む」「吠える」「興奮する」などの『行動』に表れる。
俗に言う『問題行動』を起こさせないため、また、飼い主が困る・困らないに関係なく、犬自身が些細な苦痛を苦痛とも感じず心穏やかに生きていくためには、『容量』を精一杯増やしておくことと、注ぎ込まれる『ストレス』を少しでも減らすこと、そして既に注ぎ込まれたストレスを少しでも発散させてあげることがとても大切。

だから、『容量』を少しでも増やしてあげるために必要な“良質な社会経験”と、ストレス発散に欠かせない散歩、これが犬が生きるためには必要不可欠なんだよ!という話を、いつも私はさせてもらってるわけですが。
バランスドッグマッサージでは、私が今『心の容量』と言った点を、『理性の器』という言い方をするそうです。
犬が『理性』を保っていられるための器に、犬が“ドキドキすること”があるたびに、刺激が注ぎ込まれていく。
そして“ドキドキ”が、器以上に注がれた時、あふれ出た部分が『反応』として表れる。
その『反応』というのが、バランスドッグマッサージにおいては、四つに分類されます。

攻撃。
怯える。
固まる。
おどける。

『攻撃』が、主に“問題行動”として人間が困り、トレーナーなどに相談が来るケースが最も多い反応。
しかし、そうなんです、人間は大して困らないけれど『怯える』『固まる』というのも、犬自身は非常に強いストレス状態にある時の症状で、放っておいてはいけないものなんです。
そして、最も一般の方にわかりにくいのが最後の『おどける』ではないでしょうか。
これを“よくない反応”としてケアしていこうという考えも、私の今の考えとよく一致している。
私がいつもブログに書く時の言い方にすると、『嬉しい・楽しい興奮』のことです。
保護犬のレオなんかまさに『おどけ』の症状で表面に出るタイプ。

多くの飼い主さんが「楽しそうでいいね」「うちのコはこれが好きだから」と『良い事』認定してしまいがちで、なかなか問題視されない『明るい興奮』。
むしろ「どんどんやらせてあげよう!」とか、飼い主さんが一緒になってはしゃいでしまって、煽られがちな楽しい興奮。
だけど実は、“ドキドキする”という意味では恐怖や怒りと同じで、心身に悪影響なんです。
鼓動が速まるというのは、生き物にとって良くないという考えが、バランスドッグマッサージと、ストレスマネジメントによる育犬には共通している。
だから私も、お話しを聞いていて、再確認させてもらう事が沢山ありました。

だから当然、リラックスさせる事の大切さや、適度な刺激による心身の目覚めの重要さも同じ。
いくらストレスがよくないと言っても、「生涯完全ストレスフリーで」生活させてやる事なんて出来ないし、例えば私がお客さんにそうしてあげなさいとも言ったことはありません。
例えば散歩一つ取っても、ストレスフリーの散歩をさせるという事は、車も人も全く来ない大自然の中だけを毎日散歩させてやる事になります。
それはいくらなんでもほとんどの家庭にとって無理だし、そればかりだと、人間社会に馴染んで暮らしていくための『社会化』が全く出来ません。
適度な刺激、適度なストレスに晒して、それを乗り越えて、苦手を克服し、人間社会を苦もなく歩ける大人にしてあげる必要はあるわけです。

苦手を克服する時に、いきなり苦手なものに急接近させて慣らそうとしては逆効果。
強すぎる刺激(ストレス)は、更に苦手意識を強めてしまいます。
その犬の『理性の器』から溢れ出ないですむ程度の、弱い刺激(ストレス)から、少しずつ慣らしていってあげる。
ストレスフリーにさせる事ばかりにフォーカスしてしまうと、弱い刺激すらも普段の生活から取り去りすぎて、犬の成長を促すことが出来なくなります。
バランスドッグマッサージもリラックスさせるばかりではありません。
適度な刺激を身体に与え、普段犬自身が意識していないパーツや筋肉に気持ちを向けてもらいます。

当日は大雪のため欠席者も出てしまったのですが、うちの犬の他に、チワワのしょう君が参加してくれました。

しょう

しょうちゃん、子犬の頃は「見るもの全てに吠えかかっていくチワワになったらどうしよう」と思わせられたキャラだったんですが、飼い主さんの努力の甲斐あって、すっかり社会化がうまく行き、この日も講師の先生や他の受講者の方に愛想振りまきまくり(笑)
なんですが、ちょっとテンション上がりすぎて、結構声が出たり、ウロチョロぱたぱたしたりと、落ち着かなくなっていました。
そんなしょうちゃんに、おもむろに、先生が『バンテージ』を巻き巻き。

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このバンテージが『適度な刺激』となって、しょうちゃんの気持ちに影響してくれます。
今まで経験したことのない事態に、しょうちゃん、神妙な顔。。。

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「おれ、何されてんだろ…」

するとその直後、あれだけ部屋の中をうろうろソワソワしていたしょうちゃんが…

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途端にママの脇でじーっと座ってる!

しばらく別犬のように静かに座って、ママと一緒に、先生のお話を聞いていました(笑)
この日を通してしょうちゃんは、一番ビフォーアフターがわかりやすくて話が盛り上がり、とってもいいモデル犬になってくれました。

こうやって、バンテージを巻いたり、足先にシュシュみたいなものを付けたりすることによって、普段犬自身が意識していない身体を感じ取ってもらい、落ち着かせてあげたり、逆に怯えた時に気持ちを高揚させるお手伝いをしてあげたり、何かに意識が集中した時にそれを分散させてあげたりと、そんな事が出来てしまうバランスドッグマッサージ。
例えば幸一だったら、もう大分後ろ足の使い方が弱々しくなっているんですが、「まだ上がるよ、もっと動くよ」と教えてあげる事で姿勢や歩き方が正され、必要なところに必要な筋肉がついてくる。
しょうちゃんだったら、路上で犬を見かけるとそっちに意識が集中してしまうのを、足先に意識を分散させてあげる事で、吠えたり突進したりしにくくなる。

この『意識を持って行かれる対象からいかに気を逸らしてあげるか』という点にも、私はすごく共感できて、愛犬のそういう行動にお悩みの方には是非広めていきたい手法だなと思いました。
私も、何かを過剰に気にして吠えたり突進してしまったりする犬に関しては、一言で言うと『いかに気を逸らすか』が極意と言っても過言ではないと思っています。
「そんなに気にしなくていいんだよ。気にするようなもんじゃないんだよ。」と伝えてあげる。
「本当だ、大騒ぎするようなものじゃないや。」と認識してもらう。
そのための第一歩は、犬が気にしている対象から気を逸らすこと。

気を逸らす方法はいろいろあって、声をかけるだけで飼い主さんを振り返ってくれる犬ならそれでいいし、舌打ちや口笛でもいい。
おやつやオモチャでもいいし、前に立つなどのボディランゲージで伝わるのも勿論結構。
どんな方法がそのコにとってベストなのか、オモチャをどういう風に使ったらいいのか、おやつはどのタイミングで見せればいいのか、(使い方を間違えると問題行動に対してのご褒美だと勘違いされかねないのでね。)ドッグトレーナーならそんなのを考えるのがお仕事。

そんな時、私自身、『犬の身体を触る』という方法で意識をこっちに向けてもらう事は何度かありました。
音での呼びかけより、身体に触ることの方が反応がいい犬というのもいるものです。
どんな触り方がいいのかも犬それぞれで、手の平全部でぽんぽんっと軽く叩くようにするのがいいコや、指先だけでそっと触るのがいいコもいます。
こんな風に、『気を逸らす』と言ってもその方法は様々で、更に『耳への働きかけがいい、ならばどういう音がベストか』『触覚への働きかけがいい、次にどういう触り方がいいのか』という具合で、“やり方”というのは無限大です。

バランスドッグマッサージを学ぶことで、より効率よく犬に働きかける事が出来る“やり方”にたどり着ける。
より的確に、犬の意識を分散させられる触り方を厳選できる。
そんな風に思いました。

バランスドッグマッサージの魅力、伝わってきましたでしょうか?

さて、愛犬を連れずにご参加くださった方もいらして、ちゃちゃと受講して頂きました。
こちらのマロンママさんは普段からマッサージはお手の物なので、手つきがとってもお上手で、ちゃちゃが寝落ちする始末。

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バランスドッグマッサージによって、ちゃちゃの最大の弱点である『音響シャイ』も克服できるかも!ということで、私としてはそこに期待大です。
雷や花火を初めとして、大きな音に病的に怯えてしまう犬、少なくないですよね!
音響シャイは生まれつきの要素も大きく、トレーニングだとか何とかではどうしようもないというケースも多いんですね。
何しろ、「一歳~二歳で発症するケースが多い」という言い方とか、「重傷の場合はショック死する個体も」とか、一つの病気として認識されるところもあるようなものです。
(勿論、真性の音響シャイでなく、飼い主さんの対応やトレーニングで改善するケースもありますよ)

ちゃちゃは多分、結構重度の方で、雷、花火は勿論、冬に屋根から雪の塊が落ちてくる音もすごくダメで、一度ビクビクモードに入ると普段は平気な雨風の音もダメ、極度の不安から顔つきが変わって無意味にうろうろそわそわ動き回って、かなり可哀想な状態になります。
しかも日が暮れてからひとたび怯え始めると、一晩中落ち着かず、雷などが止んでも空が明るくなってくるまで震え続けることが多いんです。
そんなちゃちゃをなんとかなだめすかすために、一晩中付き合うなんて事も、珍しくないんですよね。
これが、効率よくちゃちゃを落ち着かせられるようになったら、こんなに嬉しいことはない!
ちゃちゃも毎度、寿命を削っているような怯え方で一晩過ごすので、少しでも気持ちを整えてあげる事が出来たらすごくありがたいです。

そんなわけで、魅力がいっぱいのバランスドッグマッサージ。
今回残念ながら欠席となった方もいらっしゃいますし、もっと沢山の方にも知って頂きたいし、是非また講習会などの機会を設けていきたいものです!
興味出た方はご連絡くださいね~、次の機会があったら優先的にお知らせ致しますよ。
講師の先生もブログを作成中とのことなので、乞うご期待!
私も、シニア真っ盛りな幸一のケアと、ちゃちゃの主に雷克服のために、これからお世話になっていこうと思います。